技術・人文知識・国際業務ビザの各カテゴリーの職種

　前回のコラム【「技術・人文知識・国際業務ビザ」とは】fa-arrow-circle-rightで述べましたように、技術・人文知識・国際業務ビザは、外国人が行う仕事の内容に応じて、3つのカテゴリーに分けられています。

　ここでは、各カテゴリーの職種について説明してみたいと思います。

「人文知識」カテゴリーの職種

　「人文知識」カテゴリーに該当する職種は、「事務系（ホワイトカラー系）」の専門職です。

　具体的には、「人文知識」カテゴリーに該当する職種は、大学や専門学校などで文系の学科を専攻した外国人が、大学や専門学校などで学んだ知識を活かすことができる職種です。

　つまり、「人文知識」カテゴリーの職種は、いわゆる「文系」の専門職とも言えます。

　専門的な知識を必要とする一定レベル以上の業務でなければなりませんので、いわゆる「単純労働」は認められません。

　例えば、単なるデータ入力やファイリングなどの単純な事務作業は、「単純労働」とみなされてしまいます。

「人文知識」カテゴリーに該当する職種の例

　「人文知識」カテゴリーに該当する職種としては、例えば、次のような職種があります。

　・営業

　・企画

　・経理

　・総務

　・法務

　・マーケティング

　・広告宣伝

　・商品開発

　・コンサルティング

　・貿易

「国際業務」カテゴリーの職種

　「国際業務」カテゴリーに該当する職種は、外国人特有の考え方や感性を必要とする職種が当てはまります。

　言い換えれば、外国人ならではの特徴を活かせる仕事が「国際業務」カテゴリーに該当します。

　「国際業務」カテゴリーの職種は、あくまで外国人としての特徴を活かした専門職ですので、いわゆる「単純労働」は認められていません。

「国際業務」カテゴリーに該当する職種の例

　「国際業務」カテゴリーに該当する職種としては、例えば、次のような職種があります。

　・翻訳

　・通訳

　・語学講師

　・海外取引業務

　・デザイナー

　・商品開発

　・広報宣伝

「技術」カテゴリーの職種

　「技術」カテゴリーに該当する職種は、技術系（エンジニア系）の専門職です。

　具体的には、「技術」カテゴリーに該当する職種は、大学や専門学校などで理系の学科を専攻した外国人が、大学や専門学校などで学んだ知識や技術を活かすことができる職種です。

　つまり、「技術」カテゴリーの職種は、いわゆる「理系」の専門職とも言えます。

　「技術」カテゴリーの職種は、専門的な知識や技術を必要とする一定レベル以上の業務でなければなりませんので、いわゆる「単純労働」は認められていません。

　例えば、工場でのライン作業やピッキング作業のような単純作業は、「単純労働」とみなされてしまいます。

「技術」カテゴリーに該当する職種の例

　「技術」カテゴリーに該当する職種としては、例えば、次のような職種があります。

　・システムエンジニア

　・電気系エンジニア

　・機械系エンジニア

　・技術開発

　・プログラマー

　・設計

　・生産管理

　・品質管理

　さて、次回以降は、技術・人文知識・国際業務ビザの基本要件について詳しく説明させていただきます。

まとめ