「特定技能ビザ」徹底解説

1号特定技能外国人に対する支援

7分21秒
青い空と白い雲を背景に浮かぶSUPPORTの文字とチェックボックス

　ここでは、1号特定技能外国人に対する支援について解説させていただきます。

 「1号特定技能外国人に対する支援」とは

　1号特定技能外国人が日本で安定して働き、生活できるように、受入れ機関（1号特定技能外国人の勤務予定先）には、仕事上の支援や日常・社会生活上の支援に関する計画（以下、「支援計画」と呼びます）を作成し、この支援計画に基づいて1号特定技能外国人に対する支援を行う義務があります。

　ただし、2号特定技能外国人に関しては、このような支援義務はありません。

 

　なお、受入れ機関は、1号特定技能外国人に対する支援を「登録支援機関」に委託することができます。

　受入れ機関で1号特定技能外国人に対する支援を行うのは負担が大きいと思われる場合は、登録支援機関のサポートを受けることが選択肢として考えられます。

 

1号特定技能外国人への支援計画の概要

　1号特定技能外国人対する支援の計画の概要は、以下のようなものです。

 

　• 事前ガイダンス

　• 出入国する際の送迎

　• 住居確保・生活に必要な契約支援

　• 生活オリエンテーション

　• 公的手続などへの同行

　• 日本語学習の機会の提供

　• 相談・苦情への対応

　• 日本人との交流促進

　• 転職支援（人員整理などの場合）

　• 定期的な面談・行政機関への通報

 

 

事前ガイダンス

紙を片手に何かを説明する女性

 

事前ガイダンス
雇用契約締結後、在留資格認定証明書交付申請前または在留資格変更許可申請前に、労働条件、活動内容、入国手続、保証金徴収の有無などについて、対面・テレビ電話などで説明

 

出入国する際の送迎

広々とした空港のロビー

 

出入国する際の送迎
入国時に空港などへの送迎・事業所または住居への送迎
帰国時に空港の保安検査場までの送迎・同行

 

住居確保・生活に必要な契約支援

空き部屋のドアが開いている

 

住居確保・生活に必要な契約支援
連帯保証人になる・社宅を提供するなど
銀行口座などの開設、携帯電話やライフラインの契約などを案内・各手続の補助

生活オリエンテーション

受講生で一杯の講義中の会議室

 

生活オリエンテーション
円滑に社会生活を営めるよう日本のルールやマナー、公共機関の利用方法や連絡先、災害時の対応などの説明

公的手続などへの同行

机の上で紙に何か記入している

 

公的手続などへの同行
必要に応じ住居地、社会保障、税などの手続の同行、書類作成の補助

 

日本語学習の機会の提供

講義中にノートを取る受講生

 

日本語学習の機会の提供
日本語教室などの入学案内、日本語学習教材の情報提供など

 

相談・苦情への対応

女性の相談に乗るスーツ姿の男性

 

相談・苦情への対応
職場や生活上の相談・苦情などについて、外国人が十分に理解することができる言語での対応、内容に応じた必要な助言、指導など

 

日本人との交流促進

浴衣を着た若い女性たちの後ろ姿

 

日本人との交流促進
自治会などの地域住民との交流の場や、地域のお祭りなどの行事の案内や、参加の補助など

 

 

転職支援（人員整理などの場合）

ハローワークの入り口

 

転職支援（人員整理などの場合）
受入れ側の都合により雇用契約を解除する場合の転職先を探す手伝いや、推薦状の作成などに加え、求職活動を行うための有給休暇の付与や必要な行政手続の情報の提供

 

定期的な面談・行政機関への通報

面談中の女性

 

定期的な面談・行政機関への通報
支援責任者などが外国人およびその上司などと定期的（3ヵ月に1回以上）に面談し、労働基準法違反などがあれば通報

 

まとめ

 

Memo   

受入れ機関（1号特定技能外国人の勤務予定先）は、「支援計画」に基づいて、1号特定技能外国人に対する仕事上の支援や日常・社会生活上の支援を行わなければなりません。

2号特定技能外国人については、このような支援を行う義務はありません。

受入れ機関は、1号特定技能外国人に対する支援を「登録支援機関」へ委託可能です。

「支援計画」に基づく支援には、事前ガイダンス、出入国する際の送迎、住居確保・生活に必要な契約支援、生活オリエンテーション、公的手続などへの同行、日本語学習の機会の提供、相談・苦情への対応、日本人との交流促進、転職支援（人員整理などの場合）、定期的な面談・行政機関への通報が含まれます。

 

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