前回のコラム【知っておきたい外国人の求人・採用方法①:求人・採用方法の例】fa-arrow-circle-rightの中では、外国人の求人・採用方法の例を挙げました。
ここでは、それぞれの方法のメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。
それぞれの方法のメリット・デメリットを十分に検討した上で、自社に合った求人方法を選んでみてください。
目次
① アルバイト・パートで雇用している外国人やインターンシップで受け入れている外国人をフルタイムで雇用する
fa-search-plusメリット
求人の手間やコストがかからない点が大きなメリットです。
実際の働きぶりや、仕事への取り組み方、人柄、スキルなどが分かっているので、一番確実な採用方法と言えます。
fa-search-minusデメリット
採用予定者の学歴や専攻科目、予定している業務によっては、就労ビザへの変更が許可されず、正式雇用できない場合があります。
せっかく正式採用を決定したのに就労ビザへの変更が許可されないという事態を避けるためには、様々な注意点があります。
アルバイト・パートで雇用している外国人を正規雇用する場合に注意すべき点については、こちらのコラム【アルバイト・パートで雇用している外国人をフルタイム雇用する際の注意点】fa-arrow-circle-rightをご覧ください 。
② 社員や知人などから紹介を受ける(リファーラル採用)
fa-search-plusメリット
求人の手間やコストがかからない点がメリットです(ただし、社員への紹介報酬や知人への謝礼は検討してもよいかもしれません)。
紹介者が自社の業務や社風などを適切に伝えてくれていれば、ミスマッチが起こりにくいのもメリットです。
fa-search-minusデメリット
採用に至らなかった場合や採用後のトラブル時に、人間関係が悪化する恐れがある点がデメリットとして挙げられます。
人柄などは問題が無くても、仕事に必要なスキルを持っていない場合も考えられます。
③ 留学生が多い大学や専門学校などに求人募集を出す
fa-search-plusメリット
自社の職種に関連する学科を有する大学や専門学校に求人募集を出すことで、求人の対象を絞り込むことができます。
採用決定に至った場合、留学ビザから就労ビザ(具体的には、技術・人文知識・国際業務ビザ)へ変更する際の重要な要件となる専攻学科と職種との関連性を立証しやすい点もメリットです。
fa-search-minusデメリット
自社の職種に関連する学科を有する大学や専門学校が近くにあるとは限らない点がデメリットと言えます。
複数の学校に求人募集を出す場合は手間がかかる点もデメリットとなります。
④ 外国人向けのフリーペーパーに求人広告を出す
fa-search-plusメリット
外国人向けのフリーペーパーは、外国語で発行されていますので、その言語圏の外国人の求職者にターゲットを絞ることができます。
fa-search-minusデメリット
掲載期間や広告サイズに応じて掲載料金が発生します。
外国人観光客向けのフリーペーパーの場合は、求人効果が薄いかもしれません。
⑤ 外国人留学生向けの就職フェア・就職イベントなどに参加する
fa-search-plusメリット
日本での就職を希望する様々な留学生と実際に顔を合わせて話をすることができ、自社の魅力を直接的にアピールできる点でメリットが大きいと言えます。
fa-search-minusデメリット
出展料や会場で配布する資料などの費用がかかる点や、限られた時間内で自社の業務を分かりやすく説明したり、自社の魅力を伝えたりしなければならない点がデメリットとして挙げられます。
⑥ 外国人専門の人材紹介会社を利用する
fa-search-plusメリット
求人への応募対応や選考の手間を軽減することができ、効率的に求人活動を行なえます。
スキルの高い転職者を採用したい場合にも選択肢になり得ます。
fa-search-minusデメリット
採用時に人材紹介会社へ支払う手数料が高いことが多いのがデメリットとなります。
また、外国人雇用や就労ビザに関する知識があり、信頼できる人材紹介会社を選ぶのに労力がいるかもしれない点もデメリットの一つです。
⑦ 人材派遣会社から外国人を派遣してもらう
fa-search-plusメリット
自社で求人する場合に比べ、求人募集から採用までの手間を省くことができます。
派遣元(人材派遣会社)が雇用主となるため、派遣先となる会社は、社会保険の手続きや就労ビザの申請手続きの負担が無くなります。
fa-search-minusデメリット
後にトラブルを招かないように、外国人雇用や就労ビザの知識が豊富で信頼できる人材派遣会社をよく見極める必要があります。
⑧ 外国人求人サイトを利用する
fa-search-plusメリット
求人情報の掲載が無料のサイトを活用すれば、求人コストを抑えつつ、効率的に求人活動を行なえます。
fa-search-minusデメリット
求人サイトによっては、求人情報の掲載期間に応じた費用がかかったり、求人への応募時に手数料が生じたり、採用決定時に手数料が発生するなど、選択する求人サイトや利用方法次第でコストがかさんでしまう可能性があります。
信頼できる求人サイトを選ぶのに労力がいるかもしれない点もデメリットとなります。
⑨ Facebook、Twitter、LinkedInなどのSNSで求人募集する(ソーシャルリクルーティング)
fa-search-plusメリット
無料あるいは低コストで幅広い人材へのアプローチが可能です。
自社の情報を自由に発信できるので、求職者に自社の業務や社風などを理解してもらいやすく、ミスマッチが起こりにくい点もメリットです。
fa-search-minusデメリット
アクセスを集めるために、常に情報を発信する必要があることがデメリットとなります。
実際に成果が出るまで時間がかかるので、即効性のある求人方法ではない点もデメリットと言えます。
⑩ 自社のホームページに求人情報を掲載する
fa-search-plusメリット
他社の求人サイトを利用する場合やSNSを活用する場合と違い、情報量に制限が無いので、より多くの情報を自由に発信することができる点が大きなメリットとなります。
他社の求人サイトを利用する場合と違い、求人情報の掲載期間が限定されないので、自社のホームページが存続する限り、求職者が求人情報を閲覧できる点もメリットです。
求人情報を外国語でも掲載することで、外国人材によりダイレクトにアプローチできます。
予算のかけ方次第では、低コストで長期的な求人活動を行なえます。
fa-search-minusデメリット
自社のホームページへのアクセスが少ないと、なかなか求職者に求人ページを見てもらえない点がデメリットです。
魅力的な求人ページを自社で作るには時間と労力を要しますし、求人ページの制作を外注する場合にはコストがかかります。
⑪ 自社のホームページとは別に自社求人サイトを作る
fa-search-plusメリット
自社のホームページに求人ページを設ける場合よりも、さらに多くの情報をより自由に発信することができます。
自社の求人サイトが存続する限り、求職者が閲覧できる点もメリットです。
予算のかけ方次第では、低コストで長期的な求人活動を行なえます。
自社の求人サイトを多言語化することで、外国人材によりダイレクトにアプローチできます。
また、自社の求人サイトを成長させれば、自社の貴重な財産となる点も大きなメリットと言えます。
fa-search-minusデメリット
魅力的な自社求人サイトを自社で作るには時間と労力を要しますし、サイト制作を外注する場合にはコストがかかります。
自社でサイトの運営・管理を行う場合には、担当者の負担が増えますし、サイトの運営・管理を外注する場合には費用が生じます。
⑫ 外国人雇用サービスセンターなどの公的機関を利用する
fa-search-plusメリット
求人情報の掲載費用も不要ですし、人材紹介会社や他社の求人サイトを利用した場合に生じる採用時の手数料などもかからないので、費用をかけずに求人活動を行なえます。
外国人雇用サービスセンターでは、求人以外にも、外国人の雇用管理や在留資格(ビザ)に関する相談も行なっています。
また、外国人雇用サービスセンターでは、留学生を対象としたインターンシップを実施している点もメリットの一つです。
fa-search-minusデメリット
外国人雇用サービスセンターは、現在のところ、全国で東京、名古屋、大阪、福岡の4か所しかない点がデメリットと言えます。
なお、外国人雇用サービスセンターについて詳しくは、こちらのコラム【意外と知られていない外国人雇用の味方「外国人雇用サービスセンター」】fa-arrow-circle-rightをご覧ください。
まとめ
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fa-tags 外国人の求人・採用方法には様々ありますが、それぞれの方法のメリット・デメリットを十分に検討した上で、自社に合った求人方法を選んでください。
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