運転免許証をお持ちの方が帰化を申請する際には、「運転記録証明書」を提出しなければなりません。
ここでは、この「運転記録証明書」について解説させていただきます。
目次
「運転記録証明書」とは
「運転記録証明書」とは、運転免許証を所持する方の過去5年、3年または1年間の交通違反や交通事故、運転免許の行政処分の記録について証明する書類です。
帰化申請時に運転記録証明書を提出する場合は、過去5年分の運転記録証明書が必要となります。
運転記録証明書は、警察庁所管の法人である「自動車安全運転センター」から発行されます。
運転記録証明書のサンプル
*自動車安全運転センターHPより
運転記録証明書に記載されている内容
運転記録証明書には、以下の内容が記載されています。
申請者の情報
• 氏名
• 生年月日
• 免許証番号
証明事項
• 行政処分の前歴(過去に起こした交通事故・交通違反によって受けた行政処分の回数)
• 累積点数(過去に起こした交通事故・交通違反の累積点数)
• 年月日(交通事故・交通違反を起こした日付)
• 内容(違反名、違反内容など)
• 点数(交通違反の点数)
運転記録証明書の請求方法
運転記録証明書の請求方法としては、郵送により請求する方法と、自動車安全運転センターの窓口で請求する方法とがあります。
郵送による請求
必要事項を記入した申込用紙に手数料を添えて、ゆうちょ銀行・郵便局で手続きを行います。
窓口での申し込み
必要事項を記入した申込用紙と手数料を持参して、自動車安全運転センターの窓口で手続きを行います。
申込用紙
運転記録証明書の申込用紙(運転経歴に係る証明書 申込用紙)は、警察署、交番、駐在所、および自動車安全運転センターに置いています(交番・駐在所によっては、置いていない場合もあります)。
申込用紙のサンプル
*自動車安全運転センターHPより
申込用紙は、都道府県によって異なりますが、例えば、兵庫県内の警察署などで取った申込用紙を使って、他府県の自動車安全運転センターの運転記録証明書を請求することも可能です。
手数料
運転記録証明書の交付手数料は、1通につき670円です。
なお、郵便局(ゆうちょ銀行)から請求する場合は、手数料に加えて、払込手数料がかかります。
交付までにかかる期間
運転記録証明書が交付されるまでには、請求日から1~2週間程度かかります。
自動車安全運転センターの窓口で直接申し込む場合は、郵便局(ゆうちょ銀行)で申し込む場合よりも早く交付されます。
代理人による申請
運転記録証明書は、原則、本人の請求により交付されますが、本人からの委任を受けた代理人が請求することも可能です。
代理人による請求の場合は、委任状が必要になります。
• 委任状の様式(PDF形式)を自動車安全運転センターHPからダウンロードするfa-arrow-circle-right
なお、代理人による請求の場合は、代理人が自動車安全運転センターの窓口で申し込む必要があります。
運転記録証明書の有効期限
帰化申請時に提出する運転記録証明書の有効期限は、通常、発行日から3ヵ月以内です。
ただし、管轄の法務局によっては、運転記録証明書の有効期限が短い場合もあります。
例えば、神戸地方法務局では、運転記録証明書の有効期限が2ヵ月以内です。
運転記録証明書の有効期限については、運転記録証明書の交付を請求する前に、法務局の担当者に確認されることをお勧めします。
運転記録証明書を請求するタイミング
先ほど述べましたように、帰化申請時に提出する運転記録証明書には有効期限がありますので、運転記録証明書を請求するタイミングには注意が必要です。
例えば、帰化申請日の時点では有効期限内であっても、その後、法務局で行われる面接のときに有効期限を過ぎている場合などには、再度、運転記録証明書の提出を求められることもあります。
運転記録証明書は、郵送による請求の場合、請求日から1~2週間ほどで送付されますので、帰化申請の予定日から逆算して請求するとよいでしょう。
過去に免許が失効したことがある場合・過去に免許が取り消されたことがある場合
運転免許経歴証明書
帰化申請者は、過去に運転免許が失効したことがある場合や、過去に運転免許が取り消されたことがある場合、運転免許経歴証明書を提出する必要があります。
運転免許経歴証明書のサンプル
*自動車安全運転センターHPより
なお、現在、運転免許を所持しているが、過去に運転免許が失効したことがある場合や過去に運転免許が取り消されたことがある場合には、運転記録証明書と運転免許経歴証明書の両方の提出が求められます。
運転免許経歴証明書の請求方法・手数料・交付までにかかる期間
運転免許経歴証明書の請求方法・手数料・交付までにかかる期間は、全て運転記録証明書の場合と同じです。
運転免許経歴証明書の申込用紙
運転免許経歴証明書は、運転記録証明書と同じ申込用紙を使って請求することができます。
なお、同じ申込用紙で運転記録証明書と運転免許経歴証明書との両方を請求する場合には、以下の点にご注意ください。
運転記録証明書および運転免許経歴証明書の手数料は、1通につき670円ですので、運転記録証明書と運転免許経歴証明書を1通ずつ請求する場合は、手数料は1,340円になります。
郵便局(ゆうちょ銀行)から運転記録証明書と運転免許経歴証明書を同時に申し込む場合は、申込用紙(払込取扱票)の「金額」欄の金額「670」に取消線を引いて印鑑を押し、その上に「1340」と記入してください。
このように申込用紙(払込取扱票)の「金額」欄に訂正を加えた場合は、ATMでは使用できませんので、郵便局(ゆうちょ銀行)の窓口でお申し込みください。
大阪府内の自動車安全運転センター
大阪府内の自動車安全運転センターは、門真市にあります。
住所
〒571-0033
門真市一番町23-16
(大阪府警察本部 門真運転免許試験場内)
自動車安全運転センター 大阪府事務所
電話番号
06-6909-5821
地図
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兵庫県内の自動車安全運転センター
兵庫県内の自動車安全運転センターは、神戸市中央区にあります。
住所
〒650-0011
神戸市中央区下山手通5-4-1
(兵庫県警察本部内)
自動車安全運転センター 兵庫県事務所
電話番号
078-351-7882
地図
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